オリジナル開発の珪藻土商品を扱っている鮫島さん。そんな鮫島さんに珪藻土についての座学を教えてもらいました。
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「珪藻土は、そもそも太古の昔に珪藻と言われる植物性プランクトンが化石化したものが原料です。この原石を、これを細かく砕いたものが珪藻土です。昔は七輪などの素材に使われていましたが、最近では建材に使われることが多くなり、ご存知の通り多くの注目を集めています。なぜ注目を集めているかというと部屋の湿度を調節する"調湿機能"というものがあるからなんですね。珪藻土には超微細な穴が開いていて、この穴が湿気を吸い込んだり吐き出したりしてくれるのです。梅雨の時期に湿度が上がればそれを吸い込み、逆に冬の乾燥した時期には吸い込んだ湿気を放出してくれる。つまりエアコンを使わなくとも部屋の湿度を快適に保ってくれるスグレモノなのです。また、珪藻土が持つもう1つの大きな力に、脱臭機能があります。イヤな空気を吸い込み、分解もしてくれるんですよ。」
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―最近では珪藻土を使った壁材など多くの商品が開発されていますね。たくさんありすぎてどう選べばいいか分からない・・・。そんな消費者の声もよく耳にします。どういうポイントで選べば良いのでしょう?
「よくあるのは珪藻土に合成化学樹脂(粉末樹脂)などを混ぜて加工しているもの。要するに珪藻土本来が持つ"調湿機能"や"脱臭機能"がなくなってしまっている商品です。これでは意味がありません。選ぶポイントの1つとして、まず、原料自体の機能を確認しましょう。吸放湿率の高い原料を使用しないと、いくら珪藻土を入れても機能しません。例えば、北海道稚内産とかけいそうブレスとか。2つ目に、つなぎの樹脂、つまり合成化学樹脂が入っているかいないかです。以前は、つなぎに合成化学樹脂を使用しましたが、現在は食品のりで固めるメーカーが出ています。樹脂は3%を超えるともう機能しないので食品のりが良いです。3つ目に、色です。色が白いものは、融薬を使って1000度以上で焼いています。これも調湿機能が失われてしまうからいけません。」
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健康建材という側面から家創りに関わるお仕事をされている鮫島さん。快適な暮らしのためには、"協力すること"が欠かせないと言います。
「やっぱりね、住む人も協力しないと快適な空間は出来ないと思いますよ。例えばメンテナンスがちょっと面倒かもしれませんが、パーゴラをつくりそこに植物などを生わせる。これらはとても快適な空間を創り出してくれるんですよ。植物が育って夏場に木陰をつくってくれるのはもちろん、植物が育つエネルギー(=気化熱)が発生して、周りの空気の温度を下げてくれるんです。直射日光は入らないし、冷やされた空気が部屋の中に入って来る。冬は植物は枯れますから光も部屋の中に入ってきますしね。風通しは設計の力で何とか出来ますが、こういう感じで家を創り住んでいけばなおいい生活が出来ると思います。ただあまりメンテナンスが重荷になっちゃうようだと続かない。だからこそ、それが楽しくなるような設計がいいですよね。住む人も喜んで協力したくなるような。」
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「本当に人間が心地良いと感じる快適な空間・・・。そこにはある程度の緑がないと駄目なのではないかと思っています。人工的なブロックを積んで塀を造るのだけではなく、緑も植える。緑があることで空気が冷やされるし、何より熱源から遠いほど空気というのは涼しくなるのです。なるべくそういう環境をつくれば、エアコン付けずに余分なエネルギーを使わずに済みます。四季を感じることも出来るでしょう。それが本当の豊かさなんじゃないかと思いますよ。」
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―次世代に残していきたいものは何だと考えますか。
「そうですね。自然が一番でしょうか。開発されていない自然の豊かさを伝えていきたいですね。今は余りにも物事を知らなすぎる子供が多いといいますよね。例えば、魚は切り身で泳いでいるとか(笑)。僕らからしたら信じられないような当たり前の知識ですが、それって生きていく知恵だと思うんですよ。それってお金では買えない生きていく力だと思う。そういう生きていく力が持てていれば、自然とお金という力も持てるのではないかと。お金儲けの知恵が先だと、大切な生きていく知恵がないがしろにされてしまうと思います。子供には、自然と触れ合って感性を広げて欲しい。生きていける強さを持ってもらいたいですね。」
―環境問題との出会いからこのビジネスを始められた鮫島さん。自然を大切にするといのは人間の原点のような気がします。あなたにとっての原点は何でしょうか。色々考えさせられるお話、どうも有難うございました。(聞き手:田村)
鮫島さんへの便りはこちら(info@weekend-homes.com)まで。
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